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心を道具化する技術

書籍”心を道具化する技術”

今年の始めに、知人にすすめられ購入したこちらの書籍を本日は紹介したいと思います。

心を「道具化」する技術 

元自衛官である小川清史氏の書籍です。

筆者は合気道をされていたこともあり、自分の心との向き合いかたについてとても面白く、深い内容が書かれています。


心=自分ではないという考え

喜び、怒り、悲しみなどの感情を感じているのは自分の心

その自分の心は決して本当の自分自身ではないと書籍には書かれています。

怒りや悲しみを感じると自己嫌悪に陥ってしまうことも少なくないですが、

怒りや悲しみを感じているのは自分の心、しかしそれを省みて後悔したり改めたりするのが「本当の自分」であるというのです。

感情に振り回されるのではなく、自分の心はあくまで”道具”であり、それを意識的にコントロールすることで、人生を楽しもうと考えるのです。

心のトレーニング方法

本書籍ではとても特徴的な心のトレーニング方法が記載されています。

「心の準備をしてから行動する」ということが書かれています。

これは私の言葉では「無意識に行なっていることを意識的に行う」というふうに理解しています。

普段歩く時に「右足を出して、次に左足を出して」というふうに意識的に行なっている人はいないと思います。

これをあえて、意識的に行うのです。

仕事の際にも「今から椅子を引き立ち上がり、右足から歩きだり、右手でドアを引き外にでる」といったふうに、数秒先の自分を想像しながら、それをなぞるように行動するのです。

心のトレーニングで得られるもの

このトレーニング方法はとても独特ですが、続けていると得られる効果があることに気づきました。

①感情のコントロールがつく

怒りや悲しみなどのマイナスな感情は、咄嗟的にくることが多いと思います。

嫌なことをされたり、言われたり。

そんな時に心のコントロールがついていると、少し未来の自分が想像できるようになります。

嫌なことを言われた時の自分の立ち振る舞いが、その後の自分を形成することが容易に想像できるようになるため、咄嗟的なマイナスとなるような行動はとらなくなるようになりました。

②うっかりミスや忘れ物が少なくなった

この方法を取り入れて、実践できている時はうっかりミスや忘れ物がかなり減った印象があります。

普段無意識で行なっていることを意識的に行うことで、自分の言動にかなりの意識が向けられるようになります。

うっかりミスや忘れ物をするときは、他のことを考えたり、ボーっとしている時に起きることがお多いため、常に「少し先」を意識することで、そう言った無意識に行なっているミスを少なくすることができたのではないか、と考えています。

結局は”継続”が命

心のトレーニングといえど、今日初めていきなり完璧にはできません。

書籍を読んでから1年が経過しましたが、まだまだ完璧にはできずにいます。

1日のうち、意識できているのは1時間もあるでしょうか・・・。

書籍の中でも、本当に心のトレーニングが自分のものになり、感情や心をコントロールできるようになるには数年以上の年月を要すると書かれています。

結局心のトレーニングも、他に違わず「継続」が命なのですね。

1日5分からでも、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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